爪のトラブルの中でも最もと言ってもいいくらい耳にするのが、二枚爪です。では、そもそも二枚爪とはどのような症状かご存知でしょうか?二枚爪とは、爪の先端部分が薄く剥がれてしまっている状態のことです。学術的に表記すると、爪は上から背爪(はいそう)、中爪(ちゅうそう)、腹爪(ふくそう)と呼ばれる3層構造になっています。その1層目(背爪)の中の薄い皮膜が剥がれてしまっている状態を二枚爪と言います。二枚爪は強い痛みを伴わない為、放置しがちですが、栄養不足のバロメーターです。二枚爪になったら、毎日の食事を見直すきっかけとして、ご自身の体調の変化に気をつけてください。
二枚爪は栄養不足のバロメーターとお伝えしましたが、原因は、内的要因、外的要因の両方が考えられます。まず、内的要因としては、無理なダイエットや偏食などによる栄養不足や、女性に多い冷え性による血行不良、または貧血なども二枚爪になる原因とされています。外的要因としては、乾燥した状態で爪を切ったり、水仕事や洗剤、マニキュアを落とす際に使用する除光液などによって起こる爪の乾燥や、爪を使ってものをつまむ、爪切りをするなどの爪への衝撃なども二枚爪の原因となります。
二枚爪になってしまったら、悪化させないためにも適切なケアが必要です。
①爪を切るときは、やすりで削る
二枚爪になった時は、爪は優しくやすりで削ることにより、物理的な負担を軽減できます。やすりに抵抗がある方で爪切りを使う場合は、爪の端からゆっくり少しずつ切っていくようにしてください。また、爪をふやかすと優しく切れるので、お風呂上りなどに爪を切るのも二枚爪には良いでしょう。
②マニキュアを控える
二枚爪になっているときは、マニキュアは出来るだけお休みしましょう。弱っている爪にマニキュアをし続けていると、余計に爪が剝がれてボロボロになってしまう恐れがあります。
③乾燥対策をする
二枚爪にとって爪の乾燥は大敵です。しっかりと保湿をしましょう。ハンドクリームは一度に沢山の量を塗るよりも、こまめに重ね塗りした方が浸透しやすく保湿されるので、1日10回を目安にこまめに塗りましょう。そして水分をたくさん摂り、お風呂に入る・指先を温めるなど、指先そのものを潤してあげることも二枚爪には効果的です。
④血流を改善させる
血行不良は爪の栄養状態を悪化させ、二枚爪になる原因です。血流を改善するために体や指先を動かして、指先を温めるようにしましょう。
⑤バランスの良い食事を心がける
健康な爪を保つために必要な三大栄養素は、爪の主成分である「タンパク質」と身体の代謝を高める「ビタミン群(A.B.D)」、(鉄分・カルシウム・亜鉛・ヨウ素)などの「ミネラル郡」です。二枚爪の方は特に、貧血鉄分を含んだ栄養素を摂取しましょう。
二枚爪はちょっとしたきっかけで起こりますが、一度二枚爪になると繰り返しやすくなります。しかしながら、手や爪の保湿やマッサージ、生活習慣を見直すことで二枚爪になる間隔が空くようになり、健康で強い爪に変わっていきます。まずはできるところから始めて、健康できれいな手元を手に入れましょう。