《反り爪は何故起こる?》
爪先が爪の根元よりも上向きになってしまう「反り爪」。爪の真ん中部分がへこんだようになり、先端が上向きになってしまった状態です。指により多少の差がある場合がありますが、反ってしまった爪は、何かと引っかかりやすく割れたり欠けたりしやすい状態になります。
反り爪の原因としては、一番大きなものが貧血とされており、病院などを受診すると鉄剤を処方されることもあります。爪を含む人間の身体は、血液によって栄養を供給されます。血が足りない状態である貧血になってしまうと、指先までしっかりと血液が行き届きにくくなるため、爪が栄養不足となり爪が薄くなってしまいます。薄くなった爪に指先の負荷がかかることで、反り爪になってしまうのです。
《爪質の低下以外の要因》
爪質が落ちると、爪が本来持っている厚みよりも薄いものになってしまいます。爪は指の腹に加わる力を上から抑え、跳ね返す「爪圧」というものがありますが、爪が薄いことでこの抑える力が弱まってしまいます。力が逃げてしまう分、爪に下からの負荷がかかり、その力に爪先が押されることで爪の先端部分が下から圧を受けてしまう結果、反り爪になってしまうのです。爪が薄いことで爪は割れやすくなることに加え、反り爪で上向きになることで衝撃に弱い状態になってしまいます。反り爪だと爪が割れやすいというのは、このような理由があります。指先を良く使うお仕事だったり、爪先や指先に力が加わるような作業が多い場合も、指先の圧が強くなるため反り爪になりやすいとされています。このように、爪質の低下に加えて、指先の圧や爪の使い方などで爪が反りやすい環境ができてしまう場合もあります。
《反る爪を元の状態に治すには?》
反り爪になった場合、すぐにはもとの爪に戻ることはありません。まずは食事の栄養バランスを見直しましょう。鉄分をしっかり摂ることを意識するのと同時に、たんぱく質もしっかり摂りましょう。爪を含めて、人の身体はたんぱく質からできています。血液もたんぱく質ですので、鉄分だけでは貧血の根本的な改善にはなりません。反り爪が一時的に治ったようにみえても、また反ってしまうのを防ぐには、食事を継続的に良いものに変えていく必要があります。また、質の良い睡眠を取ることも、反り爪の原因である貧血を防ぐために重要です。血液は寝ている間に作られます。不規則な生活や寝不足が多い生活では十分な身体のリカバリーができないので、なるべく規則正しい生活を心掛けます。
また、爪の根本的な質を上げることも反り爪に有効です。爪を活性化し、爪を作る細胞を元気にすることで、爪質は上がりますし爪の厚みもしっかりとついてきます。そのことにより、反り爪は改善していくことが可能です。
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