爪甲鈎彎症とは
爪甲鈎彎症とは、爪を作る命の部分が弱まり、4つの爪を支える部分が機能を成していないとなりやすい症状をいいます。爪甲鈎彎症は主に足の指にできやすく、足の親指(第1趾)の爪が厚くなり、濁りや表面のでこぼこが生じることが多くなります。場合によっては、厚みによって靴が履けなくなったり、爪甲鈎彎症の爪が周りの爪や皮膚を傷つけてしまい炎症を起こすこともあります。
足元の爪は目につきにくいため、放置してしまう人が多く、爪甲鈎彎症による痛みや炎症によって急いで病院に行かれる方も少なくはありません。しかし、爪甲鈎彎症は放置していても治ることはなく、むしろ悪化する可能性の高い症状の一つでもあるのです。
爪甲鈎彎症になる理由
なぜ爪甲鈎彎症による爪の変色や肥厚は起きてしまうのでしょうか。爪には爪の根本にある爪を作る命の細胞があります。その爪を作る命となる細胞が元気であれば元気な爪が、弱っているとそれに伴った弱い爪が生えてくるのです。また、4つの爪を支える部分が機能していない状態にあると爪は真っ直ぐ伸びることができず、層になったり間違った方向に伸びてしまい、爪甲鈎彎症と呼ばれる爪になります。
足であれば、大事な爪を作る命の細胞は靴などによってダメージを受けやすくなります。例えば、サイズの合わない靴を無理やり履いていたり、パンプスやローファーなどの足先に負担のかかる靴や運動する際に使っていたスパイクなどの運動靴、スーツに合わせた革靴なども自分の足に合って居ないと爪甲鈎彎症を引き起こす可能性になります。正しい靴の選び方と自分の足に合わせた靴を選んでいくことによって、爪甲鈎彎症のリスクを減らすことができるのです。靴が正しいか見分けるコツとしては「足に角質ができていないか」「足指が丸まっていないか」「爪は10本しっかりと存在しているのか」確認をしてみてください。一つでも当てはまる場合には、爪甲鈎彎症のリスクとなるため靴を変える必要性があります。
また、爪甲鈎彎症は毎日の誤った習慣によって引き起こる場合もあります。立っている時に足指が浮いてしまう「浮き指」になっていると、爪先が靴などに当たりやすく、爪甲鈎彎症を引き起こす原因になります。
そして、私たちの身体は血流によって栄養を運んでいます。足先が冷えていたり、浮腫みが取れないままでいると、十分な栄養が足の爪まで届かずに、爪は栄養不足になります。足の爪は心臓から1番遠い場所にあるため、座りっぱなしや運動不足になると爪甲鈎彎症を引き起こす可能性となってしまうのです。
爪甲鈎彎症の未来
現代の医学では爪甲鈎彎症は治すことが難しいと言われております。一度や二度ではなく、長い年月をかけて爪を作る命の部分がダメージを受けているため、正常な爪が生えにくくなってしまうのが爪甲鈎彎症です。ですが、今ある爪甲鈎彎症の症状の緩和や悪化を防ぐことはできるのです。正しい知識よって爪を整えていくと共に、爪甲鈎彎症を悪化させないためのお手入れを行うことによって症状を緩和することができます。また自身の運動習慣を見直したり、靴などの履物を変えていくだけでも爪にとっては喜ばしいことのひとつです!毎日の習慣を改めて、悩みの種である爪甲鈎彎症について知識を深めてみると気づきも多くあるのかもしれません。
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