今年は特に、消毒液や手洗いが多くなり、乾燥が進行した方も多いのではないでしょうか？

お顔や髪は保湿を意識している方が多いと思いますが、お手元はいかがでしょうか？

今回はご自宅で出来る乾燥対策をお伝えしていきます。

トラブルを引き起こす前の早めのケアが重要です！

乾燥はお肌の大敵と言いますが、爪も縦線が入ったり、でこぼこになったり、脆弱になり、割れてしまうなどのトラブルの元になります。冬になると、爪が弱くなってきた、というお声をよく頂きますが、爪が乾燥しているからと言えます。爪は皮膚細胞の一部が細胞分裂し、硬く変化したもので、皮膚の一部です。髪の毛と同じ、タンパク質の一種であるケラチンで構成されています。爪には、肌や髪を同様に水分や油分が含まれている為、水分や油分が不足してくると爪が乾燥する原因となり、爪トラブルを引き起こすことになるのです。爪は健康のバロメーターとよく言われますが、爪の色や形に、健康状態が現れるのです。爪下は、血液の折り返し地点でもあり、指先は特に細い毛細血管の多い部分です。血液の流れが滞れば爪下の血流は流れが悪くなり、栄養や老廃物の運搬もスムーズにいきにくくなる為です。

乾燥の原因は、日常生活の至るところに転がっています。まず、石鹸、洗剤による乾燥があげられます。汚れと同時に、肌や爪の油分も一緒に落としてしまいます。次に、紫外線による乾燥。紫外線を浴びると肌が荒れるのと同じように、爪も乾燥するのです。マニキュアを落とす除光液も乾燥の一因となります。アセトンという成分が含まれている為です。そして、加齢による乾燥です。皮膚の角質層の保水力が、年齢を重ねて低下するのと同時に、皮脂の分泌量も減少する為、爪が乾燥しやすくなると言えるでしょう。以上のように爪の乾燥は、日々の生活と密着しています。ご自宅の日常のケアが欠かせない重要なことであることはご理解いただけますでしょう。

ハンドクリームをこまめに塗って、保湿に心がけてください。余裕がある時は、爪の生え際の両ワキを痛気持ちいい程度に20秒ほど指でつまんでください。血行を促進し、免疫力を高める効果があります。

オイルは浸透力が非常に高く、クリームとあわせて使用することにより、より乾燥対策としての効果を発揮します。

アセトンは、油脂を溶かす性質を持っており、マニキュアだけでなく、爪の油分まで同時に奪い去ってしまいます。

水仕事をする時には、ゴム手袋をする習慣を身に付けましょう。食器を洗う時の洗剤に入っている界面活性剤は、油分まで取り去ってしまう可能性があります。また、外出時に、日焼けをしないようにUVカット手袋をするなども紫外線対策として効果的です。

爪を乾燥させてしまう原因は、日常生活にこそ存在します。まずはご自宅で日々のケアをしっかり心がけましょう。