健康な状態の時は特に気にならない爪ですが、一旦痛みを感じると生活に支障が出てきますよね。爪の痛みにも様々な種類があり、その原因も人それぞれです。一人一人、生活習慣や体質、生活の状況などが異なる為、原因も異なります。原因には外的要因と内的要因と大きく分けて二つの要因があげられます。血豆や爪が剥がれるなど体の外側からの影響が爪の変化として現れるのが外的要因です。外的要因以外にも内的因果関係がある場合も考えるということが非常に大切です。その因果関係を探り、さらに対処する為には専門家の十分なカウンセリングが必要不可欠になります。様々な症状の中でも、今回は痛みの代表的な症状である「巻き爪」を取り上げました。
巻き爪は、爪のサイドが湾曲し、皮膚に食い込み、ひどい場合は炎症を起こしてしまう症状です。先天的なものと後天的なものがあり、巻き爪のほとんどの場合は、足に見られます。最近ではジェルネイルの影響で、巻き爪の症状が手の爪に起こることもあります。足の巻き爪は、巻いているだけでかなり食い込んでいても、痛みなどがない場合がほとんどです。しかし痛みが出てくると炎症を起こし、歩けなくなるほどの症状(陥入爪)となる場合もあります。巻き爪にならないように気を付けるのはもちろんですが、なってしまったら酷くなる前に正しく処置することが大切です。
以前は「爪自体(もしくは部位のみ)を除去してしまえば治る」とされていた巻き爪ですが、元のように生えてくる可能性は100パーセントではなく、二度と生えてこなくなる場合もあることにあります。また、巻き爪の患部だけを除去して痛みは治るかもしれませんが、左右の足の爪の大きさが違うと左右の足のバランスが崩れる為、骨格が歪み、慢性的な腰痛を引き起こす可能性もあります。したがって、巻き爪はなるべく取らず、自然に持ち上げる手法で伸びる経過とともにきれいな自爪のまま修正することをお勧めします。また、巻き爪は非常に再発が多い症状です。ホームケアや生活習慣の中に原因が潜んでいることが多いからです。爪の整え方や足先の使い方、歩き方や靴の履き方など様々な巻き爪になる原因があり、そこが改善されないと再発の恐れがあります。しかしながら巻き爪にお悩みの方は、何が原因で巻き爪になってしまったのかわからない場合が大半です。巻き爪を再発させないようにする為には、正しい知識を身に着け、根本原因を改善させることが必要不可欠なのです。ただ巻き爪を処置するだけでなく、「何が原因で巻き爪になってしまったのか」「どこをどのように改善していったらいいのか」を探ることが重要です。体全体を支えてくれている足爪です。「たかが巻き爪」と考えていると、思わぬ健康被害を生むことにも繋がりかねません。巻き爪を改善して、健康な爪を目指しましょう。