爪のトラブルの中でも多いのが、二枚爪です。別名、爪甲層状(そうこうそうじょう)分裂症と言われています。二枚爪とは、爪の先端部分が薄く剥がれてしまっている状態のことです。学術的に爪は、上から背爪(はいそう)、中爪(ちゅうそう)、腹爪(ふくそう)と呼ばれる3層構造になっています。その1層目(背爪)の中の薄い皮膜が剥がれてしまっている状態を二枚爪と言います。「爪の薄皮がむける」ようなイメージで、爪の一部が剥がれてしまう症状です。強い痛みが伴わない為に放置しがちですが、二枚爪をそのままにしておくと、見た目だけの問題でなく、爪が割れやすくなる原因になったり、健康な爪が育ちにくくなりますので、注意しましょう。自己判断でのお手入れで二枚爪を余計に悪化してしまうなんてことのないように、正しい知識を身に付ける事も重要です。早めの段階で、二枚爪の症状の改善に加えて、アドバイスまで受けられる専門家に診てもらうのが最適でしょう。
二枚爪になる原因は、内的要因と外的要因の両方が考えられます。 外的要因としては、まず、爪の感想です。水仕事や洗剤、マニキュアを落とす際に使用する除光液などによって二枚爪が起こります。また、爪を使ってものをつまむ、爪切りをするなど、爪への衝撃などが、二枚爪の原因となります。二枚爪の内的要因としては、栄養不足が挙げられます。飽食の時代と言われて久しいですが、無理なダイエットや偏食などにより、栄養が偏り不足していることが往々にして見受けられます。加えて、女性に多い冷え性による血行不良なども二枚爪になる原因になります。爪は、健康のバロメーターとも言われており、特に二枚爪は、栄養のバロメーターとも言われます。二枚爪になったら、ご自身の身体、習慣を見つめ直す良いきっかけになるかもしれません。
二枚爪の改善の為の外的要因対策としては、マニキュアを控える、しっかり保湿する、爪を酷使しない、などが重要です。また、内的要因の改善としては、バランスの良い食事を心がける、血流の改善などが挙げられます。手も足も、爪は身体の末端になるので、血流が運ぶ栄養状態に大きく左右されるのです。二枚爪は、ライフスタイルに原因が潜んでいる場合が多い為、それを客観的に探る必要があります。あわせて、二枚爪の原因は、一概に断定するのが困難である場合も多々あります。外的要因と内的要因との双方から考え細分化し、いつからどのような症状が起こっているかなどを徹底的に探っていく必要があります。 その為、専門的な知識と技術を持ち、多方面から原因を探る事の出来るプロフェッショナルに見てもらい、総合的にアドバイスを受けるのが、健康的で綺麗な爪への一番の近道と言えます。